MySQLが文字列と数値の比較の際に自動的に変換してしまう件

WHERE句などでint型とchar型を比較すると、
どうやら暗黙的に型変換しちゃう罠があるみたいです。

PHPもそうですが、文字列と数値の比較では、
暗黙的に数値型に変換したうえで比較を行うようです。

例えばproductsテーブルがあったとして、
product_idが主キーでint型だったとします。
そのテーブルに、IDが10番のデータが登録されているとします

残念なことに以下のWHERE句の判定はtrueになってしまいます。

SELECT * FROM products WHERE product_id = '10 a'

char型の「10 a」がint型の「10」に暗黙的に型変換されるからです。
ということでちゃんと比較するにはキャストをして型を合わせます。

SELECT * FROM products WHERE CAST(product_id AS CHAR) = '10 a'

今回はCHAR型ですが、数値型(INTEGER)の場合は符号の有無によってSIGNEDやUNSIGNEDを指定します。
変換できる型についてはキャスト関数と演算子(MySQL5.1)を参照するといいです。
挙動を理解していないとセキュリティホールの元になりますね。

少しはまったしまったのでメモしておきます。

短縮URLなどのランダム文字列を作りたい

Youtube だったり bit.ly を見ていると URL の後ろに英数字の文字列がついていますよね。

色々方法はあると思いますが、そのままランダムな文字列をキーとしてデータベースに登録しても、テーブルに登録される情報が膨大になってくるとどうしても速度的な問題が発生してきます。

文字列をキーとして扱うのはデータベースにとって都合が悪いことが多いのです。

やはり高速なのは数値型の整数フィールドを主キーとして、その主キーを WHERE 句で指定して絞り込む方法です。

そこで、調べていていいなと思ったのは基数変換を使った方法。

例えば32進数や63進数、64進数などを使って、URL にはその N 進数の文字列を使ってアクセスします。

例: http://example.com/index.php?key=aY8rszM

データベースにはこのキー文字列を10進数に変換した値を主キーとして保存します。この主キーはデータベースのオートインクリメント機能を使って連番で割り振っていきます。

つまり、見た目はランダムな英数字の羅列ですが内部的には10進数の連番というわけです。Youtube の動画とかもランダムに英数字を割り当ててるように見えて実は auto_increment の整数らしいです。

PHP などでも N 進数と10進数の相互基数変換さえ出来てしまえば実現できるはず。

ちなみにこの方法で本当にランダムな順番で割り振るには、例えば主キーの管理テーブルを作る方法があります。

レコード ID と使用フラグを管理する使用表のテーブルを作って、あらかじめ大量のレコード数を格納しておきます。

key_master
record_id(int) used_flag(bool)
1 0
2 0
3 0
4 0
5 0

そして新たなレコードを挿入する度にこのテーブルから未使用の番号を一件ランダムで取り出し、それをキーとしてデータを挿入します。

以下はランダムに取り出すときの MySQL のサンプルクエリです。

SELECT `record_id` FROM `key_master`
WHERE `used_flag` = 0
ORDER BY rand() LIMIT 1;

この取り出した ID のレコードを挿入して、それを基数変換した文字列のページを生成します。

使用後は忘れずに used_flag にフラグを立てて更新します。同じトランザクション内で処理するのが安全だと思います。

他にもっといい方法ありそうですが。何かあったらまた更新します。

MySQLのrootユーザのパスワードを変更する

MySQLのrootのパスワードの変更方法をメモ。
ちなみにrootに限らず他のユーザのIDも同様に変更可能。

まずはコマンドラインなどでMySQLへログインします。
そのために、まずはMySQLがあるフォルダに移動します。パスが通っている場合は不要です。
私はxampp環境で制作していますのでC:\xampp\mysql\binのフォルダに移動してからログインしました。

cd /d C:\xampp\mysql\bin
mysql -u root -p

このコマンドを実行後、現在のパスワードを入力してログインします。

ログイン後は以下のコマンドを実行します。

mysql> SET PASSWORD FOR root@localhost=PASSWORD('sousaku');
Query OK, 0 rows affected

rootの部分は変更したいユーザを、localhostの部分はホスト名を、sousakuの部分は変更したいパスワードを書きます。
入力したら実行しQuery OKとでれば変更完了。もう変わってます。

戻すときも同様の手順で可能です。
以外とさっくり出来てしまいます。